Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠13
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 349.705 Zeichen · 678 Bildschirme
この分では、今夜こそ彼等は、焼打ちをはじめるかも知れない、こちらを焼打ちするくらいだから、船の方もあのままで置くはずがない、双方取囲まれてからでは遅いから、今のうち御一同は船へお引揚げなさい。
この連中を相手に応戦することの無益なのは勿論だから、七兵衛の提議で、こういうことになりました。殿様はじめ一同は、一刻も早く船へ避難なすった方がよい、あとのところは、私がどのようにでも引受ける。
今のうち、同勢にムクを護衛として船まで御避難なさる分には何でもない、あとは私が喰い止められるだけ喰い止めて、それから単身でお船へ馳けつけます。なあに、私の身の上なら御心配には及びません、こんな連中に囲まれようとも、追いかけられようとも、それを抜け出す分には何でもありませんから、私の方は御心配なく。あなた様はじめ女子供たち、それの避難が何よりの急でござります。万一、私が後から馳けつけるのに手間がとれ、悪い奴がお船の方を囲むようなことにでもなりましたら、私におかまいなくお船を海へ出しておしまい下さい。
再々申し上げる通り、私の方はどうにでもなります、うまくこいつらが退却すれば、ここに踏み止まって田山先生のお帰りを待って、あとからお船をお慕い申して、陸路をその奥州の石巻とやらまで走せ参じてもよろしうござります。