Japanische Klassiker mit Furigana
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あさくさふどき
浅草風土記
久保田 万太郎
Lesen Sie 浅草風土記 (あさくさふどき) von 久保田 万太郎 (くぼたまんたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.294 Zeichen · 318 Bildschirme
らッぱぶし
が、これについてはふかくはいうまい。いかな隅田川の水の匂でも入谷のあさがおにまでは及ばないから……
……なつかしき水の匂よ。……ことしももう、仁王門の柱のかげに蛍売りが出はじめたことだろう。(昭和十六年)
らッぱぶし
明治時代の流行歌で、いまなお、なつかしく、そぞろ哀しくおもい出されるものが三つある。
さのさぶしと、しののめぶしと、らッぱぶしと。
このうち、さのさぶしと、しののめぶしとは、陰気で寂しいが、らッぱぶしは、陽気でにぎやかである。が、いまとなっては、陽気なだけ、にぎやかなだけ、さのさぶしよりも返らぬむかしへの思慕はふかい。
このらッぱぶしのなかに、こうした文句のものがある。
たたみ叩いてこちの人、わたしゃ悋気じゃないけれど、一人でさした傘ならば、片袖濡れようはずがない。
さのさぶしの「花づくし、山茶花、桜か、水仙か」及び、しののめぶしの「蒸汽ャ出て行く、煙は残る」程度、人口に膾炙した文句だが、高野斑山博士の『俚謡集拾遺』によると、これには、あとにまた、おなじ系列の文句が二つ喰ッついている。すなわち、
片袖濡れても悋気するな、昨夜の連れは男づれ、聞けばお前の元なじみ、いわば悋気はこっちから。