Japanische Klassiker mit Furigana
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あさくさふどき
浅草風土記
久保田 万太郎
Lesen Sie 浅草風土記 (あさくさふどき) von 久保田 万太郎 (くぼたまんたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.294 Zeichen · 318 Bildschirme
二
……
二
けど、こっちは子供です、そんな頓着はありません。頓着ないばかりでなく、むしろその大人たちの、下らない、他愛のない……一ト言でいって月並……月並すぎるほど月並なのに間もなくあきれました。「いい年をして」と時には義憤をさえ感じました。――それが作られる句のうえばかりでなく、席上での、そのあつまった色んな人たちのいったりしたりすることがそれほどすべてわれわれに陳套な無知な感じを与えました。ですから、はじめ、勝手のよくまだ分らなかった時分には、われわれでも知っているようなことがことさらな問題になったり、だれでも、そんな本、読んでいるに違いないとおもわれるような本のどんなめずらしいものででもあるように評価されたりした場合、屡※(二の字点、1-2-22)われわれ、腑に落ちない眼をひそかにみ合せたことでした。
そのなかでいまだに一つ覚えていることがあります、「地芝居」という題の出たときですから秋時分のこと……九月か十月の会のときだったに違いありません。「地芝居や野風に消ゆる面明り」という句が大へんに抜けました。――勿論いい加減な句で、こういう句が抜けるんだから大ていお察しはねがえるとおもいますが、それよりも先生たちのなかの一人が文台のまえにいざそれを披講するとなったとき「野風に消ゆるおもあかり」