Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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あさくさふどき

浅草風土記

久保田 万太郎

Lesen Sie 浅草風土記 (あさくさふどき) von 久保田 万太郎 (くぼたまんたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.294 Zeichen · 318 Bildschirme

Aozora Bunko

四

五

四

「横町がたくさんにあります」とわたしはそう書いた。――そのたくさんある横町の一つにわたしは住んでいた。――「……三丁目の大通りの角につるやという大きな際物屋があります」と書いた、その、大きな際物屋の横町にわたしの生れたうちはあった。

改めていえば浅草広小路。――そのあたりで、だれも、そう呼んでいる、雷門と、本願寺の裏門との間の大通りの、北側に二つ、南側に四つある横町の一つ――南側の、その雷門のほうからいって三つ目の、とくに名けられていない横町にわたしの生れもすれば育ちもしたうちはあった。

とくに名けられていないという謂は、そこを除いた外の横町は、すべて、南側の一つ目のものに松田の横町、二つ目のものに大風呂横町、四つ目のものに源水横町。――同じく北側のものにちんやの横町、二つ目のものに伝法院横町。――そうした呼び名をいちいちに持っていたのだった。

五

その、とくに名けられていない横町を入ってすぐの右側。――三丁目はわたしのうちで尽きて、小さな溝一つを境界にわたしのうちの隣から二丁目になった。――わたしのうちの反対の側は、田原町でなく、東仲町という名で呼ばれた。