Japanische Klassiker mit Furigana
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あさくさふどき
浅草風土記
久保田 万太郎
Lesen Sie 浅草風土記 (あさくさふどき) von 久保田 万太郎 (くぼたまんたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.294 Zeichen · 318 Bildschirme
八
「……通ふ子供の数々に或は火消鳶人足、おとつさんは刎橋の番屋に居るよと習はずして知る其道のかしこさ、梯子のりのまねびにアレ忍びがへしを折りましたと訴へのつべこべ、三百といふ代言の子もあるべし、お前の父さんは馬だねえと言はれて、名のりや辛き子心にも顔あからめるしをらしさ、出入りの娼家の秘蔵息子寮住居に華族さまを気取りて、ふさ附き帽子面もちゆたかに洋服かる/″\と花々しきを、坊ちやん坊ちやんとて此子の追従するもをかし、多くの中に龍華寺の信如とて、千筋となづる黒髪も……」
……「たけくらべ」の第一章である。
八
……去年の暮である。「一葉とその大音寺前時代」を書く必要のため、馬場(孤蝶)先生におねがいして、龍泉寺町の、むかし一葉が一文菓子を売って住んだあとをわたしは連れてあるいていただいた。
馬場先生の、真筆版『たけくらべ』の跋にお書きになったところによれば、そこは、下谷龍泉寺町の三百五十八番地である。――すなわち龍泉寺町の交番の角でわたしたちは自動車を下り、そのまま馬場先生のあとについて電車通りを越し、角に大きな瀬戸物屋をもったやや狭い往来へ入った。そうして、左側の、とある酒屋の角の番地早わかりの掲示板のまえに立って「三百五十八番地」