Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠13
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 349.705 Zeichen · 678 Bildschirme
今、おもむろに焼けつつある一括りの中には、数日前、お松が発見してくれた涎掛もあれば、臍の緒もあるはずです――そのほか、与八としては片時も離せない、意義のある人たちからの記念品も、みんなそれに入っていたようです。それを与八はみんな焼いてしまいました。お浜の遺骨を持って、郁太郎を背に負って帰って来た時以来の記念の品も、みんなここで焼いてしまったようです。
それだけは取って置きなさいと、お松がいたら当然、忠告して差留めるであろうところのものまでも、与八は一切を穴に入れて、焼いてしまっているようです。記念というものは一つも残さないのがよい、と思っているからでしょう――
それが燃えつくすのを、ゆっくりと二人は坐ってながめていましたが、いよいよ燃え尽したと見た時に、与八は鋤簾を取って静かに土を盛りました。
その翌朝、まだ暗いうち、村人の一人も起き出ていない時分に、与八が郁太郎を背に負うて、今日こそは、この屋敷を発足するところの姿を見ました。
それは、お松の一行は東へ――そうして与八は、西へ向って多摩川を溯るのです。
背に子を負うているから、かぶることができないためでしょう、笠を胸に垂れて、そうしてささやかな一包みの荷物――草鞋脚絆に、いつもするような無雑作な旅装いではあるが、ただ、いつもと変っているのは、与八の腰