Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠13
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 349.705 Zeichen · 678 Bildschirme
「花がたみ――この方は人情本でございます、これは琴声美人録――、馬琴の美少年録をもじったような作でございます、絵は豊国でございます」
「まあ、こちらの方はみんな筆で書いたものですね」
「ええ、先日も申し上げました通り、あらかた焼けましたものでございますから――残っている分や、借出した分を残らず筆記に廻させておりますが、借り手はたくさんにございますから、書き手が足りませんで困っております」
「でも、よくまあ、こう丹念に書けますね」
「なあに、素人でございますがね、原本を写して書きますと、誰にもやれることなんですが、さて、なかなかありませんでね」
火事で蔵本が焼けてしまって、補欠のために筆写をさせて、それを借方へ廻しているということはこの前に聞いたが、その筆耕が足りないことを本屋がこぼしている。お雪ちゃんはその書き本を手に取ってめくっていたが、なるほど、丹念には写したようだが、素人がやったと見えて、見れば見るほど不器用なところが多い。
でも、こういう際には、これでけっこう役に立ち、読む人に相当の慰めが与えられるのも重宝だと思いました。
「まだほかに妙々車という近刊物で、たいそう面白いのが一組だけ出ましたが、誰かそれを写してくれる人はないかとしきりに探しておりますが、見つかりませんで困っております、素人で少し絵心のある