Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(四)城の絵図面
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(四)城の絵図面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 139.179 Zeichen · 280 Bildschirme
いやもう滅茶滅茶です。
「とんだお邪魔をいたしました、御免」
平次とガラッ八は、キリキリ舞いをして引下がりました。何心なく振り返ると、袖垣の上から一と目に見える縁側に、二十歳ばかりの武家風とも町家風ともつかぬ娘が立って、二人の後ろ姿を見送っているのと、顔を見合せてしまいました。
背の高い、少し骨張った娘ですが、何となく艶かしい十人並に優れた美しさです。
「親分、済まねえ、手裏剣は間違いだったネ」
追いすがるようにガラッ八。
「最初っから俺はそんな事を考えちゃいねえよ」
「じゃ、やはり自分の眼へ針を刺して井戸端へ頭をぶっつけたんで」
とガラッ八。
「そんな事が出来る芸当かどうか、やってみな」
「へッ」
そんな事を言いながら、二人はもう一軒の隣、お町という娘の住んでいる家の格子の外に立っておりました。
「お町さんは居なさるかい。神田の平次だが、ちょいと逢って下さい」
「ヘエ――」
年頃の下女は奥へ飛んで行きました。隣に騒ぎのあったことは知っているはずですから、神田の平次という言葉がピンと来たのでしょう。
しばらくすると、
「あの、済みませんが、お嬢さんは寝んでおります、え、お風邪でございます。