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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(四)城の絵図面

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(四)城の絵図面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 139.179 Zeichen · 280 Bildschirme

Aozora Bunko

四

済みませんがこれをここへ置かして下さい、ちょいと取って来ますから」

一人言のように言って、ヒョイと暖簾を潜ります。

「あ、そこへ置いて行っては困ります」

と言ったが及びません。

番頭の注意を背に聞いて、外へ飛出してしまった若い女は、それっきり戻っては来なかったのです。

「おや、可怪しいぜ。あの包みを持って来て見せな、風太郎というのはやっぱり女かな」

銭形の平次もまことに迂遠千万、このとき漸く気が付いて、女が置いて行った包みを開いてみると、中からは小判が三百両、切餅の封も切らず、盗られた時のまんま、そっくり入って来たのです。

「あッ」

驚きに驚きを重ねるばかり、怪盗風太郎一味には若くて美しい女が居るという事を確かめた以外には平次ほどの者も何にも掴んでいません。

四

それから三日目有名な茶人繁野友白のところへ忍び込んで、さる大名から預かった名物ものの茶碗を盗んだものがあります。名物ものと言っても、それは祖先の誰某公が朝鮮役の功労で豊太閤から貰ったという由緒付きのもの。伊達政宗がひどく羨んで、岩代半国と代えようと申込んだが、とうとう譲らなかったという、天下稀覯の大名物です。