Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(四)城の絵図面
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(四)城の絵図面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 139.179 Zeichen · 280 Bildschirme
二
「なるほどね。そこで、俺の間抜けなところを見て笑ってやろうという廻り合せになったんだね。まア、いいやな。この通りの始末だ。種も仕掛けもねえ、よく見てやってくんな」
友次郎の妙に絡んだ物言いが癪に障らないではありませんが、ガラッ八とは貫禄が違いますから、腹を立てたところで、喧嘩にも角力にもなるわけではありません。
「殺されたのは、疾風の綱吉だっていうじゃありませんか」
「そうだよ。可哀想に、後ろ傷で往生しちゃ綱の野郎も浮ばれめえ。何とか敵を討ってやらなくちゃ」
「刃物は」
と八五郎、何とか厭味なことを言われながらも、職業意識は独りで働きかけます。
「それが不思議なんだ。どうしても見えねえ。これだけ深傷を負わせたんだから、わざわざ引っこ抜きでもしなきゃア、死骸が刃物を背負っているはずだ」
二
「ヘエ――、一体誰がこんな虐たらしい事をやったんでしょう」
とガラッ八。
「それが解りゃ苦労はしねえ。つまらねえ事を言うと、素人衆から笑われるぜ」
「だが、怨みとか、物盗りとか」
「綱吉の野郎にしちゃ、柄にもねえ纏まった金を持っているようだから、物盗りでねえことだけは確かだ。物盗りの仕業なら、得物を死骸の背中から引っこ抜く暇に、懐から財布を抜いて行くよ」