Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(四)城の絵図面
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(四)城の絵図面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 139.179 Zeichen · 280 Bildschirme
六
「十五六軒はありますよ、寿屋、人参湯、金物屋、尾崎屋――」
「その中でも一番厄介になるのは?」
「駄菓子屋の文吉なんて、三度も身代限りを助けられていますよ、もっとも同じ三河の出だそうですが」
これ以上はもう訊くこともありません。平次とガラッ八は外へ出て暁近い月の光の中に顔を見合せました。
六
「八、あれでもお三輪殺しの下手人は専次じゃないと言うのか」
「だって親分、昨夜から一日一と晩、あっしは専次から目を離しゃしませんよ」
八五郎は厳重に抗議を申込みました。
「変だなア、七平の話を聴くと、下手人は間違いもなく専次だが」
「そんなはずはありませんが、あの時刻には専次は、お今の家で神妙に通夜をしていましたよ」
「…………」
平次には事件の真相は次第に判らなくなるばかりです。昨夜は文吉の動かぬ証言はあったにしても、お今殺しはどうみても専次の外にないので、平次はガラッ八に命じて、一日一と晩専次を見張らせ、怪しい素振りがあったら、縛ってしまうようにと言い付けてあったのでした。
「これからどうしたものでしょう、親分」
「まず、寝ることだな、それからゆっくり考えるさ、新規蒔き直しだ」