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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(四)城の絵図面

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(四)城の絵図面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 139.179 Zeichen · 280 Bildschirme

Aozora Bunko

七

もし本当なら、公儀に睨まれているあの御藩中は、今に大変なことになるだろうよ」

平次はまだ腑に落ちないものがある様子です。

七

絵図面事件は、これがほんの序で、これから、思わぬ方向へ展開して行きました。

江戸開府以来の名御用聞と言われた平次も、この時ほどひどい失策をやったことはありません。

それから三日目。

「親分、大変なことになりましたぜ」

飛込んで来たのは、早耳のガラッ八でした。

「何だ、お前の大変は食い飽きているが」

「冗談じゃねえ、――末広町の藤兵衛棟梁のところの太吉が殺されたことを御存じですかい、親分」

「何? 太吉が殺された。しまった、八」

平次は何もかも投り出して立上がりました。

「驚くでしょう、親分」

「最初からやり直しだ、八。行ってみよう」

「ヘエ――」

八五郎に否も応もありません。二人は宙を飛んで末広町へ――。

柏木では主人藤兵衛が死んで、三日目のこの騒ぎに、真に上を下への顛倒ぶりです。

「太吉は昨夜家を明けて、暁方帰って来た様子でした。殺されたのは、それから間もなくでしょう」

そう言って案内してくれたのは、太吉とは兄弟分の――但しあまり仲のよくない良助です。