Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(四)城の絵図面

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(四)城の絵図面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 139.179 Zeichen · 280 Bildschirme

Aozora Bunko

六

そんな事を言われるはずもありません」

これが、良助と太吉から得た全部です。

六

平次はいろいろ考えました。

藤兵衛が隣の部屋で食事をしている間に、誰かが藤兵衛に知れないように神棚に偽の畳紙を置いて、すぐお勇の部屋へ引返し、置床の上から、真物の畳紙を持って行くことが出来るでしょうか。

神棚のある部屋から、お勇の部屋に行く通路を研究してみましたが、お杉やお勇に姿を見せずに、そんな器用なことをやり遂げるのは、藤兵衛自身の外にはありません。つまり、藤兵衛に姿を見られずに、畳紙を置き換えられるのは、お杉とお勇以外は藤兵衛自身が一番都合が良いということになるのです。藤兵衛が畳紙を置き換えたり盗んだりすることがあり得るでしょうか。

「旦那方、これはあっしの手におえません。少し考えさして下さいませんか」

半日無駄にした上、平次はとうとう音をあげてしまいました。

「曲者の見当もつかぬと言うのか」

石津右門と、大垣伊右衛門の顔の暗さ。

「見当はついております」

「誰じゃ」

と石津右門。

「畳紙を置き換えられるのは、死んだ藤兵衛の外にはありません」

「藤兵衛が――、自分で絵図面を掏り換えたというのか」