Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(四)城の絵図面

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(四)城の絵図面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 139.179 Zeichen · 280 Bildschirme

Aozora Bunko

七

「どうしてお浜がこの蔵の中へ隠したと解りなすった?」

「ちょいちょい覗いていますよ」

「フム」

お清の答は簡単ですが、至極明らかです。

「八、お浜を呼んでくれ」

「へェ――」

出て行った八五郎、しばらくすると疾風のようにスッ飛んで来ました。

「親分、た、大変、お浜が見えません」

「何? お浜が居ない? 惜しいところで逃げられたか」

それからまた一と騒ぎか始まりましたが、用事を言い付けられたような顔をして、表口から堂々と出て行ったお浜を、仙太の子分もツイ見逃してしまったのです。

七

翌る日は、がっかりして寝込んでいるガラッ八は、思いも寄らぬ客に起されました。

「親分、大変な者が来ましたよ」

ガラッ八は敷居の外から、帆っ立て尻になって、蒲団の中を覗いております。

「何だ、松の内から、借金取りでもあるまい」

「そんな気障なもんじゃありません、お浜が来ましたよ」

「何? 相模屋のお浜か、逃がすなッ」

平次は飛起きると、ろくに顔も洗わずに、お浜を案内させました。

「親分さん、とんだお騒がせしました。若旦那を殺したのは私でございます」

お浜は一と晩寝なかったらしい顔を挙げて、こう言い切るのです。