Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(四)城の絵図面
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(四)城の絵図面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 139.179 Zeichen · 280 Bildschirme
八
「さア、言え、誰がそんな事を教えた」
「七平だよ、三河屋の離室に居る七平だよ」
「…………」
平次とガラッ八は顔を見合せました。いよいよ探索は筋に乗って来たのです。
すぐさま三河屋の離室の、七平を叩き起し、音次郎に悪智恵を吹き込んだことを責めました。が、七平の言葉には、何の悪意があったとも思われません。
「勘違いほど恐ろしいものはございません。――音の野郎がその辺をブラブラしているから、縁側から声をかけて、食い残りの牡丹餅をやったついでに、――十七になる娘が二人殺されたそうだが、気の毒なことだ――まさか十七の娘を十七人殺せば福があるというわけでもあるまいに――とこう申しました。それをどう間違って聴いたことか、恐ろしいことでございます。お袖さんとやら、寝たきりの私は見たこともありませんが、とんだことをしでかしたもので、私も何かの掛り合いですから、這ってでも、下駄屋さんへ参り、お線香の一本も上げましょう」
七平はそう言って、本当に飛出そうとするのを、平次とガラッ八は、どんなに骨折って止めたことでしょう。
八
「八、いよいよ十手捕縄の御返上だな」
「そんな気の弱いことを、親分」