Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(四)城の絵図面

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(四)城の絵図面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 139.179 Zeichen · 280 Bildschirme

Aozora Bunko

「七平は?」

「あれは三河屋の遠縁の甥で、番頭をしているうち箱根で病に倒れ、十何年離室に置いて養っているんだそうで、――今でも三河屋の旦那は三日に一度、七日に一度様子を見に行くそうです、――不自由なことはないか、七平――って、奉公人達は感心していますよ。その割にゃ、七平は一向恩を恩とも思わないそうですが」

「そんな事だろうな、あの面魂じゃ」

「それから匕首ですがね、あれは柳原の露店で、職人に売った品だそうですよ」

「いつだ」

「十日ばかり前」

「どんな職人だ」

「頬冠りをしていて人相は判らなかったが、道傍の柳の小枝を上手に切って、切れ味を試して行ったんだそうで――」

「しめたッ、八、来いッ」

平次はまた大きなヒントを掴んだ様子です。続く八五郎、どこへ行くのかと思うと、真一文字に妻恋坂を登って湯島の方へ――

大根畑の植木屋から、専次を縛ってくるのは、平次にとっては一挙手一投足の労でした。わざと神田を避けて、大廻りに、八丁堀へ引いて行き、とうとう恐れ入らせてしまったのは翌る日の朝。

「親分さん、恐れ入りました。お今を殺したのは、このあっしに違いありません。あっしが三河屋のお三輪さんと心安くなったのを嫉いて、九月いっぱいにぜひ祝言するようにと、何としても聴かなかったのです。