Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(四)城の絵図面
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(四)城の絵図面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 139.179 Zeichen · 280 Bildschirme
六
が、その丸薬は七味を併せて作ったものじゃ。残りの二味は何であろう」
主人は大機嫌でこう言います。
「恐れながら、この丸薬を一粒拝借して、御納戸町の自宅にお帰し下されば、心永く研究を重ね、残る二味を相違なく見つけて参りますが――」
道庵は恐る恐るこう言うのでした。
「フーム」
「ここではなにぶん道具薬品などが揃いません。いかがでございましょう」
「それでは一応御納戸町へ帰すと致そうか。その代りこの事を一言も漏らしてはならぬぞ。その丸薬の秘密向う一ヶ月の間に解き、解きおわったら合図をいたせ、早速迎いの者を遣わすであろう、よいか」
堅い約束。道庵はめでたく自宅へ帰る嬉しさに、何もかも承服して送り還されて来たのでした。
六
「親分、こうしたわけ、――私には何の事やら少しも解りません。丸薬は幾度も舐め試みましたが、毒薬が入っていたにしても、人を殺すほどでないのは確かで、残る二味も、私には大方見当はつきます。これでも謀叛や悪企みと関り合いになるでしょうか」
一色道庵は全く不思議でたまりません。
「その林の中の庵というのは、どの辺に当るでしょう」
と平次。
「それが少しも解らないのです。