Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(四)城の絵図面

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(四)城の絵図面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 139.179 Zeichen · 280 Bildschirme

Aozora Bunko

四

「足止めをしてあるから、来るがいい」

二人はそのまま納屋へ入って行きました。納屋といっても、乾物の荷物を扱う定雇いの人足が二人三人は泊れるようになっているので、裏の方には二畳ほどの部屋を取って、寝道具も一と通りは揃えてあります。

「ヘエ――、昨夜ここに居たのは、私と、この吉三郎だけで――、朝から飲み続けて、日の暮れる頃はもう高鼾でした、何にも存じませんよ」

信州者だという仁助は三十二三、いかにも酒好きらしい、一と癖も二た癖もある赧ら顔の男です。

「二人とも外へは出ないんだね」

「亥刻過ぎに、御新造さんの声で眼を覚しました、――何しろ大変な騒ぎで――」

吉三郎は少しおろおろしております。相模者だという、これは二十三四の平凡な男です。

仙太とガラッ八は二人に案内さして、乾物臭い納屋の二階に登りましたが、勘次郎の殺された部屋とは四間余り隔てて、ここからは鉄砲でなければ、人一人を殺せる道理はありません。

四

「親分、こんな事だ、――まるで見当が付かねえ」

ガラッ八の八五郎は、それから半刻も経たないうちに帰って来ました。

「一人で捌いて、世間をアッと言わせるはずだったじゃないか、遠慮することはないよ」