Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(四)城の絵図面
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(四)城の絵図面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 139.179 Zeichen · 280 Bildschirme
に、千両箱二つ煙のごとく消えてしまったのです。
御墨付が無事だったのは、不幸中の幸いですが、手元不如意の赤井左門が、八所借りをしたところで、二千両という大金の工面が付きません。出発の日までにこの金の工面が付かなければ、赤井左門腹を切っても申訳しなければならぬ仕儀、工夫に余って、日頃昵懇にしている笹野新三郎に相談をしてみました。町方与力は係りが違いますが、若年寄に訴え出たところで、どうにもなるものではなく下手に表沙汰にすると、腹切道具ですから、筋違いながら町方の新三郎に持ち込んできたのです。
「こういうわけだ。平次、一と骨折ってみてはくれまいか」
笹野新三郎、改めて若い平次の顔を頼母し気に見詰めるのでした。
「それはお気の毒なことでございますが、風太郎の仕業と決れば、三日経たないうちに戻って参りましょう」
「それがいけない」
「とおっしゃいますと?」
「盗られてから今日が五日目だ。さすが風太郎も、二千両という大金に眼がくれたと見えるな」
「そんな事はございません」
「お前はたいそう風太郎の肩を持つが、返って来る見込みでもあると言うのか」
「とにかく、赤井様のお屋敷の中を拝見さして頂きたいものですが、お言葉添えを頂けますでございましょうか」