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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(四)城の絵図面

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(四)城の絵図面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 139.179 Zeichen · 280 Bildschirme

Aozora Bunko

「二度まで赤井家を襲うというのは容易でない。これは怨みだな、平次」

「私もそう気の付いたところでございました」

「何しろ、御墨付は容易でない。御苦労だがもう一度行ってみてくれ」

「ヘエ――」

そう言われなくてさえ、張り切った若駒のように飛出そうとしている平次、いよいよ怪盗風太郎と、人交えもせずに最後の腕比べをしてやろうと思うと、思わず武者顫いが全身を走ります。

笹野新三郎に別れて、八丁堀の往来へ出ると、ポンと弾き上げたのは、例の銭占いの青銭、落ちて来るのを平掌に受けて開くと、それが形。

「――吉と来やがる、しめ、しめ」

両袖を合せてポンと叩くと、そのまま弥造を拵えて、小日向へ早足になります。

赤井の屋敷に着いて、足尾喜内に案内さして、邸内隈なく探しましたが、今度は千両箱と違って、泉水に沈めるはずもなし、全く見当が付きません。

主の左門に逢って、

「人に怨みを受ける覚えは――?」

と聴くと、若い時は名代の疳癖で、ずいぶん横車を押し切っているから、どこから怨みを受けているか、見当も付かないという有様、今度は赤井左門も萎れ返って、口をきくのもおっくうそうです。

「八、外へ出ろ」