Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(四)城の絵図面
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(四)城の絵図面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 139.179 Zeichen · 280 Bildschirme
娘は庭の真ん中に敷いた荒筵の上に引据えられて荒筵を突き破って打ち込んだ青竹に、半身裸のまま荒縄で縛り上げられました。
沓脱には赤井左門、沓脱の下には銭形の平次、ガラッ八と仲間が責手で、この残酷な見物が幕を切って落されたのです。
「娘、その方は近頃世上を騒がす風太郎という盗賊に相違あるまい。この屋敷から盗んだ品をどこへ匿した。いずれは町方与力の手に引渡して、仕置を願うその方だが、その前に、この屋敷から盗み取った品だけは取り上げなければならぬ。サア、真っ直ぐに白状せえ」
用人の足尾喜内、少し屈った腰を延して、娘を縛った青竹の後ろを、竹刀で力任せに引っ叩きます。
娘は猿轡をはめられて、悲鳴も絶叫も漏らさせないようにしてあります。が一つ竹刀で打たれる毎に、半裸体の上半身の白い肉がピクピクと顫えて、荒縄に食い込まれた肩から胸をねじ曲げます。
「手ぬるいぞ喜内、もっと打て」
と赤井左門。
「私が代ってやりましょう。さア、娘」
平次は竹刀を取って立ち上がりました。この岡っ引にしては珍しく人間味のある男、「縮尻平次」とまで綽名される男が、縛った娘の若々しい肉を、自分から進んで打ち据えようとはなんとした事でしょう。