Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(四)城の絵図面
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(四)城の絵図面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 139.179 Zeichen · 280 Bildschirme
騒ぐと鳥が飛んでしまいます」
「そうか。頼むよ、平次」
「ヘエ――」
銭形の平次は、快く引受けて帰りましたが、惜しいことにたった一日違いで時機を失ってしまいました。
翌る日の朝、平次とガラッ八が、芝、麻布界隈を、鵜の目鷹の目で探して歩いているうちに、大変な事を聞込んだのです。
「赤羽橋にまた人突きがあったとよ」
「それは大変、行ってみろ」
そんな事を言いながら野次馬の右往左往するのを見たのは、二人がちょうど金杉橋へかかった時でした。赤羽橋まで一足飛びに飛んで行くと、ツイ今しがた検屍が済んで、死体と下手人は柴井町の友次郎が始末して、役所へ引揚げたという後です。
「下手人が捕まったって? それは本当ですかい」
近所の人に聞くと、
「殺されたのは蜘蛛みたいな男で、下手人はその死体の側に、血を浴びたまま目を廻していたそうですよ」
物好きそうなのが丁寧に教えてくれます。
「えッ、蜘蛛男が殺されたって? 菊治だ」
「親分は御存じで」
「ふふ、そういうわけではないが――、ところで下手人というのはどんな男です」
「男じゃありません。お化けのような顔をしたみっともない女で、その上頭から血を浴びて、二た目とは見られなかったそうですよ」