Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(四)城の絵図面

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(四)城の絵図面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 139.179 Zeichen · 280 Bildschirme

Aozora Bunko

一〇

囚人風呂で構やしません、灰洗いにするつもりでゴシゴシやって頂きたいんで」

「そんな事なら、人をやるまでもあるまい、俺が行って差図をしてやろう」

と新三郎。

「恐れ入りますが、そうして下されば申分はありません。女乞食を洗った上で、何か変ったことがあったら、私をお呼び下さいまし。ここで凝とお待ちしております」

一〇

赤羽橋の袂から引立てて来た女乞食は、奉行所の端女の手で、見事に灰洗いにされました。前歯を二本欠いて、眼へ紅を差した上、眉と額の毛を抜いて、煤で顔を染めておりましたが、丁寧に拭いてみると、下から生地の美しさが現われて後光の射すような娘に変ってしまいました。

「あッ、お前はお常」

立ち会った笹野新三郎はもとより、友次郎も全く二の句が継げません。

早速平次が呼び出されました。

「こんな事だろうと思いましたよ。私はお常の親父の善六の言葉にひどい上方なまりがあるのから気が付いて、大坂へ手紙をやって知合の御用聞に頼んで調べさせると、昨日になって漸く返事が来ました。それによると、――双刃の刀を使っては上方で名人と言われた、軽業師の菊太夫という蜘蛛男が人を害めて三年前から行方知れずになった――ということが解りました。