Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(四)城の絵図面

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(四)城の絵図面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 139.179 Zeichen · 280 Bildschirme

Aozora Bunko

四角几帳面な話、聴いているだけでも肩の凝りそうなのを、ガラッ八はたまり兼ねて次の間へ避難しました。――平次殿の大名――から――良き知恵を拝借――が可笑しかったのです。

「旦那、お言葉中でございますが、あっしは町方の御用聞で、御武家やお大名方の紛紜に立ち入るわけには参りません。承る前に、それはお断り申上げた方が宜しいようで――」

平次が尻ごみしたのも無理はありません。腹を切り損ねて飛込んで来た武家などは、どうも付き合い切れないと思ったのです。石津右門の辞色は、何様以て容易のことではなかったのでした。

「――待った。平次殿、その言葉は一応尤もだが、これは何分にも大事の上の大事だ。二十万石の大大名が改易削封になれば、何百何千人の難儀ばかりでない。天下静謐の折柄、そのためにどんな騒ぎが持上がり、諸人の迷惑になろうも知れぬ――」

「承りましょう、旦那、それほどまでにおっしゃるなら、ともかく、そのお話を承ってあっしでできることなら、何なりと致しましょう」

平次も度胸を決めました。この二人の武家はウンと言うまで、梃でも動きそうもないのを見て取ったのです。

「それは辱けない、さすがは義に勇む平次殿、世上の噂に偽りはない」