Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(四)城の絵図面
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(四)城の絵図面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 139.179 Zeichen · 280 Bildschirme
お小遣が要るなら、俺のところへ来てそう言えばいいのに、――もっとも、俺のところにも一両と纏まった金は滅多にねえが、いざとなりゃ、質を置くとか、女房を売り飛ばすとか」
「止して下さいよ、親分がそんな事を言うから、うっかり無心にも来られねえ」
ガラッ八は面目次第もない頸筋をボリボリ掻くのでした。
「お葬いが済んで、帳面をしらべたら、借手に御用聞の八五郎の名が出て来た――なんか面白くねえ。お上の御用を勤める者には、それだけの慎みが肝腎だ、――これを持って行って、番頭か若主人にそう言って、帳面から手前の名前だけ消して貰うがいい。それから、忌中の家へ手ブラで行く法はないから、これは少しばかりだが香奠の印だ」
銭形平次はそう言いながら、財布から取出した小粒で一両二分、外に二朱銀を一枚、紙に包んでガラッ八の方に押しやりました。
「ヘエ、相済みません。それじゃこの一両二分は借りて参ります。それからこれは少しばかりだが香奠の印――」
「人の口真似する奴もねえものだ」
「勘弁しておくんなせえ、少し面喰らっているんで」
八五郎は飛んで行きました。同朋町の山崎屋の隠居勘兵衛に、さんざんの目に逢わされた一両二分、死んでからでも返してしまったら、さぞ清々するだろうといった、そんな事しか考えていなかったのですが、行ってみると、それどころの騒ぎ