Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠13
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 349.705 Zeichen · 678 Bildschirme
さてその次に通るのは……これは鳥類だが自分の身を大事がる、なんという鳥か名は知れないが……と言う、見ると行人が鳥足の高足駄を穿いて行くのであった、という調子で、当らぬのは一つもない。そのうちに、初夜の鐘の鳴り渡る時分――下り舟に乗り遅れまいとして急ぐ旅人の姿が二階の灯にうつって見える、一人は刀脇差をさして黒い羽織に菅笠をかぶり、もう一人は挟箱に酒樽をつけて後につづく同行二人……あれはと盲人にたずねると、その盲人、前と同じく耳を傾けながら、同行二人連れでござるが一人は女、一人は男……と言う。ああ宵のうちから、こればっかりは見損ない……ではない勘違い、二人とも男で、しかも一人は大小まで差した侍衆じゃと一座から言われて、盲人が、そんなはずはありません、それはあなた方の見損ないではございませんかな……そこで、念のために人をやって右の二人の同行の後をつけさせてみると、大小差した男が樽を持った下男に向ってささやくには、夜船で、その樽をよく気をつけておいで、中のは酒ではない、みんなお金なんだよという声がまさしく女、よくよく聞いてみると、この侍と見たのは五条の『おたか米屋』