Japanische Klassiker mit Furigana
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あさくさふどき
浅草風土記
久保田 万太郎
Lesen Sie 浅草風土記 (あさくさふどき) von 久保田 万太郎 (くぼたまんたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.294 Zeichen · 318 Bildschirme
属するので。……
それが六月だったか七月だったかはわすれましたが、かなりもう暑くなった時分で、日の暮れることの遅く、いつまでも日のカンカンあかるかった時分ということだけはたしかです。なぜなら六時という定刻の、どうかした工合で三十分も早く会場へ着いてしまい、幹事さえまだ来ていないのにきまりをわるくしていそいでまた外へ出、時間つぶしにあてもなく方々ほッつきあるいたので……でもなかなかつぶれません。同時にまたそうなるとよけい空のめげない真ッ光が気になります。――たまたまそのとき通りかかったのが深川座のまえ……そうだ。……ここへ入ればいい、すなわち出来ごころにふらふらとそのまま「立見」の札売場のまえに立ったので……
そのときやっていた狂言を何だとお思いになります? 黙阿弥の「処女評判善悪鑑」。すばしりお熊だの雲切お六だの木鼠お吉だのの出るあの「白浪五人女」です。――入るとちょうど「古寺」の、旅の女にすがたをかえたそれらの女賊が今五右衛門と名告る三枚目の山賊を取って押える幕のあいているところでした。意外に面白いので、つづけて後もう一ト幕、例の清元の「夕立」