Japanische Klassiker mit Furigana
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あさくさふどき
浅草風土記
久保田 万太郎
Lesen Sie 浅草風土記 (あさくさふどき) von 久保田 万太郎 (くぼたまんたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.294 Zeichen · 318 Bildschirme
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が、それの終ったとき、あとに残ったのは朝日一ト箱だけだった。討ち手は用捨なくそれをうった。――急にそのとき舞台は暗くなった……
山おろしの太鼓の響きとともに再び舞台のあかるくなったとき、われわれは、いままで紅白だんだらの幕で華やかにつつまれていた目前のけしきの、こごしい岩組の山また山の書割をさえもった道具立、そうした陰暗なけしきに一変しているのをみ出したと共に、上手に出語りの肩衣をつけた女の太夫の、三味線弾きとならんで端然とすわっているのを発見した。
壺坂霊験記谷底の段である。――目のあいた沢市、よろこぶおさと、輝く朝日……である。
愉快なことは、このとき、下手の浄瑠璃台の音楽師たちの、たちまちそこに一トむれの見物人と化し去ったことである。かの女たちは余念なくその芝居の進行をみふけった。そうして、自由に、きわめて自然に、かの女たち同士ささやき合ったり笑いかわしたりした……
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水族館演芸場へ入った。
河内家玉春、玉子家利丸、――まんざいである。
一人は黒紋付の、だらりとれいれいしく帯にからませた銀のくさり、一人は背広でだちの腕時計……