Japanische Klassiker mit Furigana
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あさくさふどき
浅草風土記
久保田 万太郎
Lesen Sie 浅草風土記 (あさくさふどき) von 久保田 万太郎 (くぼたまんたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.294 Zeichen · 318 Bildschirme
“……わたしは、小学校は、馬道の浅草小学校にかよった。近所にいろいろ、小川学校だの、青雲学校だのといった代用学校があり、田原町、東仲町界隈のものは、みんなそれらの“私立”にかようのをあたりまえとしたが、わたしは長崎屋のちゃァちゃん(いまも広小路に「長崎屋」という呉服屋は残っている。が、いまのは、わたしの子供の時代のとは代を異にしている。もとのそのうちは、二十年ほどまえに瓦解した。その前後のゆくたてに、花ぐもりの空のような寂しさを感じて、いつかはそれを小説に書きたいとわたしはおもっている)という子と一しょに、公立でなければという双方の親たちの意見で、遠いのをかまわず、そこまでかよわせられた。――浅草学校は、浅草に、その時分まだ数えるほどしかなかった「市立」のうちの最も古いものだった。
毎日、わたしは、祖母と一しょに「馬車みち」――その時分、まだ、東京市中、どこへ行っても電車の影はなかったのである。どこをみても「鉄道馬車」だったのである。だから、わたしたちは、「電車通り」という代りに「馬車みち」といった。東仲町の、今電気局のある所に馬車会社があったのである。