Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
あさくさふどき
浅草風土記
久保田 万太郎
Lesen Sie 浅草風土記 (あさくさふどき) von 久保田 万太郎 (くぼたまんたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.294 Zeichen · 318 Bildschirme
――店に堆くがらくたを積んだ道具屋、古鉄をならべたふるがねや、襤褸屋、女髪結、かざり工場。――そうしたうす暗い陰気な稼業のものばかりがその溝の上にかたちばかりの橋をわたして住んでいました。」
わたしは嘗て「ふゆがすみ」という文章のなかにこうしたことを書いた。
「その家つづきの尽きたところにやや気ましな橋があり、そこを右へ入ったところに、狭くはあったが、しずかな、おちついた、しめやかな感じの往来がありました。右手には格子づくりのしもたやが二三げんならび、左手には、めぐらした建仁寺のかげにいくつもの盆栽棚の出来ている植木屋の広い庭と、古い、がっしりした格子をおもてに入れた三番組の仕事師の住居とが並んでいました。――その往来の行きどまりは十二階の裏門で、仰ぐと十二階の巨人のようなすがたがすぐその眼のまえにそそり立っていました。」
……というのは十二三の時分、わたしは、半年ほどその近所で毎日をくらした。――その時分、その仕事師のうちの前をまた入ったところの細い道に、わたしの祖母の姉にあたる人が住んでいた。わたしはこの人のことを「大きいおばァさん」と呼んで祖母につぐ好きな人としていた。