Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(四)城の絵図面
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(四)城の絵図面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 139.179 Zeichen · 280 Bildschirme
好奇なのは、美しい順に、十七娘を数えました。
「この次は油屋のお咲かな、紙屋のお早かな――それとも」
そんな噂が、口から耳へ、耳から口へと、伝わります。
「八、大変なことになったな、――今晩は町内の十七娘に、寝ずの番をつけるんだ。それから、油屋のお咲と、紙屋のお早に気をつけろ」
「ヘエ――」
ガラッ八の八五郎は、平次の息のかかった下っ引全部を動員して、湯島一丁目から金沢町、御台所町、妻恋町一帯に網を張らせ、少しでも怪しい者があったら引っ縛るようにと指図をしておいたのです。
「親分、一人捕まりましたよ、でも、こいつは見当違いで、逃してやろうと思いましたが――」
八五郎がそんな事を言って来たのは、まだ酉刻半(七時)前でした。
「逃しちゃならねえ、誰をどこで捕まえたんだ」
「紙屋の裏をウロウロしている奴があるから、二人で挟み撃ちにすると、こいつはとんだ強い奴で、思いの外骨を折らせました。縄を掛けて明るいところへつれて来ると、馬鹿馬鹿しいじゃありませんか、あの音次郎でしたよ」
「何? 音次郎?――その野郎だッ、お袖の首に紐を巻いて、きつく結びやがったのは」
平次は飛上がるほどの大喜びで、番所へ駆け付けました。