Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(四)城の絵図面
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(四)城の絵図面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 139.179 Zeichen · 280 Bildschirme
兵書には蝮蛇、茯苓、南天の実、白蝋、虎の肉などを用い、一丸よく数日の餓を救うと言われている」
「ヘエ――」
平次は開いた口が塞がりません。全く大変な事になってしまいました。
「東照権現様御一統の後は、各藩兵家本草家に兵糧丸を作らせ、いざ鎌倉という時に備えているが、これは秘中の極秘で、家老用人といえどもその製法を知らないのが常だ。天下知名の兵糧丸というのは、
江州の彦根、越後の高田、南部の盛岡、岩代の二本松、伊予の西条、羽後の秋田、上総の大多喜、長州の山口、越前の福井、紀州の和歌山、常陸の水戸、四国の高松、
などがある。牛肉を用うるもの、勝栗を用うるもの、白梅を用うるもの、いろいろあるが、いずれも藩の運命を賭けても秘密を守り、藩外には処法は申すまでもなく、兵糧丸一片も出さぬように心掛けている」
笹野新三郎の説明は、すっかり平次を仰天させました。
「すると、やはり謀叛ものですね。麻布赤坂あたりに下屋敷を持っている大名が、兵糧丸を手に入れるかどうかして、本草家を誘拐してそれを作るつもりでしょう。これは一日も油断がなりません」
「ところで平次、どこの藩がそんな事を企んでいるか、見当でもついたのか」