Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(四)城の絵図面
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(四)城の絵図面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 139.179 Zeichen · 280 Bildschirme
「すぐ?」
「何か気がかりで、凝として居られませんでした。そっと元の神棚のところへ行ってみると――、神棚には、ツイ今しがたお杉に取らせて、自分の部屋へ置いて来たばかりの畳紙に入った絵図面が供えてあるではございませんか」
「…………」
お勇の話はかなり変っております。
「しばらくは呆気に取られておりましたが、念のために私の部屋へ帰ってみると、そこに置いたはずの絵図面がございません」
「…………」
「そのうちに父さんは、神棚の絵図面を取りおろして、お屋敷へ行ったので、そのままになってしまいました。誰か、私がウロウロしているうちに、私を懲してやるつもりで、私の部屋の絵図面を取って、神棚へ返したこととばかり思い込んでおりました」
「…………」
「お杉に訊いても、良助に訊いても、そんな事は知らないと言いますが――」
良助というのは、太吉と共に、死んだ藤兵衛の大事な弟子であったことは偽絵図面に書いた名で平次も知っております。
「どうして、神棚から絵図面を取る気になったんだ、誰に頼まれたんだ」
不思議な娘心を、平次も追及せずにはいられません。
「父さんが、あんまりだったんです、三年も前からの約束を、反古にする気なんですもの。