Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(四)城の絵図面
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(四)城の絵図面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 139.179 Zeichen · 280 Bildschirme
「ございません――」
勘五郎は用箪笥をあけて、平次をふり返りました。
「ない?――お神さんに訊いてくれ」
平次に注意されるまでもなく、勘五郎はお常に巾着のことを訊きましたが、これも何にも知らない様子です。
「親分、――誰だか知らないが、隠居を殺して、穴倉から五千両盗み出すつもりだったが、穴倉には金がなかったので、子供を殺して巾着を奪ったんじゃありませんか。――隠居が孫の巾着に金の隠し場所を書いた物を入れておいたのを知って、納戸へ捜しに来たところを子供に見つけられて、やった――というのはどうです」
ガラッ八の鼻は少し蠢きます。
「そんな事だろうよ、――が、それだけじゃ、下手人の当りはつかねえ」
「その『六十三の今日』というのは何でしょうね、親分」
「それが解ると、金の行方か下手人か、どっちかが解るだろうね、御主人」
「ヘエ――」
「御隠居の年は六十三じゃなかったね」
「六十八でございます。五黄の寅で」
「…………」
「ね親分、六十三の今日なら、明日は六十四でしょう、明後日で六十五、明後々日は六十六――」
「じゃ六十八は何だい」
「シ、シ、シ明後日」
「馬鹿野郎、子供の小便じゃあるまいし」