Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みなもとよりとも

源頼朝

吉川 英治

Lisez 源頼朝 (みなもとよりとも) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 306 118 caractères · 613 écrans

Aozora Bunko

「安房におられまする」

「安房とは、およそ世間も観ているが……安房のどこに」

「安西三郎景益どのの計らいで、そこの邸に近い寺院を隠れ家に」

「ウム。北条どのは」

「ご一緒です」

「そうか、それ伺って安心いたしました」

「実は、この度も殿のご密書を帯びて使いに来たわけでござるが」

「それは」

と、抑えて、

「後で悠々伺おう。――何よりもお詫びせねばならぬ事は、去年、ことしの春と、二度までも、令旨のお沙汰と共に、佐殿の召状にも接しながら、何のご返事も回さなかったわれらの無礼のかどです。……お察しください」

「いや、その辺のご事情は、よく分っておりまする。……千葉ご一族にとっても重大な分れ目でござる。ましてや、あなた様や胤正様の上にも、お父上常胤様という者がおありなのですから、左様に、手軽く向背を決めるわけに参らぬのも、決してご無理とは存じません」

二人の影は、寺院の登り口でもあるような、森の木蔭と青苔に蔽われた石段を踏んでいた。

三

「とにかく、会うだけでも、お会いになって下さい」

胤正、胤頼の兄弟は、結束して父にせがんだ。――議論もし、情にも訴え、口を極めて頼んだ。

「それ程に申すならば」