Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みなもとよりとも

源頼朝

吉川 英治

Lisez 源頼朝 (みなもとよりとも) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 306 118 caractères · 613 écrans

Aozora Bunko

新府繁昌記

一

てみな将来の生計を植えつけるべく流れて行く。

「ふしぎな現象だ」

ある者は、懐疑した。

理由が見出せないからである。

なるほど、鎌倉では目下、さかんに土木を起している。夥しい鎌倉殿の御家人が各※(二の字点、1-2-22)居館を新築し、それに附随している将士もみな、集団的に住居を建て始めているから、その景気のよさはすさまじかろうとは誰にでも想像がつく。

けれど、よく考えてみれば、危うい事にも思われる。なぜならば、天下はまだ厳然として平家のものである。

東国から常陸、信濃あたりまでは、ともかく頼朝の武力になびいたが、奥州の藤原秀衡は、まだ源氏に与すとは宣言していない。

まして、相模から西はまだ、全面的の平家色である。東国を失っても、京より西にはなお中国、九州があり四国や伊勢方面の地盤もある。

総じて、平家の富力と勢力とは根を東国には置いてない。西国こそ平相国が多年にわたって扶植してきた地盤である。

――こう観る者は、

「鎌倉鎌倉と、みな浮いてゆくが、鎌倉殿の力はまだ知れぬ。うっかり移住して、またぞろ兵火に焼き立てられて、路頭に迷うよりは動かぬがましじゃろう」