Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みなもとよりとも

源頼朝

吉川 英治

Lisez 源頼朝 (みなもとよりとも) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 306 118 caractères · 613 écrans

Aozora Bunko

五

と、土肥実平以下、眼を見あわせて、しばしは、疑いに囚われていた。

自分たち若人輩の秘かな企ては、父もうすうすは感づいている筈と、宗時も警戒はしていた。しかし、それは日頃の事である。今夜の事に限っては、いくら炯眼な父でも、知るわけはない。絶対にないとしか、宗時には思われなかった。

で、しきりと不安がる友へ、

「いや、偶然だ。父はただ近郷の土豪とか、万一とかいう、漠然たる要心のために、兵の配備を命じたにちがいない。さもなくば、誰よりも先に、密謀の張本人たるこの宗時を、監禁なさらなければならない筈だから」

信じるまま云った。

宗時はまた、ことばを重ね、

「たとえ山木判官や父が多少感づいておろうとも、この期になって、策を変えるわけにはゆかん。飽くまで、所信を押し通すまでのことだ。間違うたにもせよ、そこ此処に、二百余りの兵はある。遮二無二、かねての手筈をたがえず事を運んでくれい」

と、激励した。

一同の惧るるところは、自分等の危険よりも、宗時と父時政とが、正面を切って衝突となった場合にあったが、宗時の口からそう聞くと、

「よし。宗時殿さえ、そのお覚悟ならば、われわれの躊躇うている理由はない。