Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みなもとよりとも

源頼朝

吉川 英治

Lisez 源頼朝 (みなもとよりとも) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 306 118 caractères · 613 écrans

Aozora Bunko

二

……いったい何たるお行状だ」

「それを申し上げるのか」

「云うのが臣の道だろう」

「わしはいやだ」

「なぜ」

「女のことなど、云えぬ。……誰しものことだもの」

「愚かなやつ。本末を聞き誤るな。何もそうしたお行蹟の端のみお責めするのではない。たとえ、いかに女人には甘かろうと、ご腹中の大事さえお忘れなければよいが、それが、わしの観るところでは」

「覚束ないというのか」

「案じられるのじゃ」

「そうでもあるまい」

盛綱は、物事をすべて、兄よりも、大づかみに観る方らしく、

「難しいものだとよく人のいう、女に対して才がおありなくらいだから、他の事にも、十分、お考えがあるにちがいない。兄者人のように、そう自分で事を挙げるようなわけに行くものでない」

と、かえって、兄の焦躁を笑った。

二

夕雲へ眸がゆく、兄弟とも黙りこくったままである。ひとつ主に仕えても、ふたりの観方は同じではない。

「……分らぬ」

定綱はまだ云い足らぬように、やがて独り呟いた。

「怠惰なご性質かと思えば、朝夕のご規律、武道文学などには、人いちばいご精進もなさる。涙もない冷やかなお生れ性かと見れば、時には優しい、むしろ情痴なほど、溺れ遊ばす質かとも疑われる。