Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
さんごくし
三国志(七)
吉川 英治
Lisez 三国志(七) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N1. Touchez un mot pour le sens.
N1 · avancé · kanji et kana modernes · 371 916 caractères · 744 écrans
「そう皆がいうなら……」
と、曹操も王位に昇ろうという色を示していた。ところが諸人の議場で、尚書の崔が、
「ご無用になさい。そんなばかなことをおすすめするのは」と、媚態派の人々を諫めた。
諸官は怒って、
「ばかなこととはなんだ。貴様も丞相から睨まれて、荀や荀攸みたいな終りを遂げたいのか」
崔も、負けていずに、
「およそ、媚びへつらう輩ほど、主を害するものはない。むかしから君を亡ぼす者は、敵でなくて――」
「何だと」
大喧嘩になった。
曹操の耳に聞えた。もちろん媚態派の佞臣からである。曹操は憤怒して、
「舌でも噛め」と、獄へほうり込ませた。
崔※(「王+炎」、第3水準1-88-13)は、曳かれながらも、
「漢の天下を奪う逆賊は、ついに曹操ときまった」
と、大声で罵りちらした。
それを聞くと曹操は、さっそく廷尉に命じて、
「やかましいから黙らせろ」と、いいつけた。
崔※(「王+炎」、第3水準1-88-13)の声はもう聞えなくなった。廷尉が棒をもって獄中で打ち殺してしまったのである。
建安二十一年五月。もろもろの官吏軍臣は、帝に奏して、詔を仰いだ。
――魏公曹操、功高ク、徳ハ宏大ニシテ、天ヲ極メ、地ヲ際ル。