Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さんごくし

三国志(七)

吉川 英治

Lisez 三国志(七) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N1. Touchez un mot pour le sens.

N1 · avancé · kanji et kana modernes · 371 916 caractères · 744 écrans

Aozora Bunko

蜀また倣う

一

ここにお気のどくなのは献帝である。魏帝の使いは仮借なく居を訪れて、

「今上の仁慈、汝をころすに忍び給わず、封じて山陽公となす。即日、山陽に赴き、ふたたび都へ入るなかれ」

という刻薄な沙汰をつたえた。公はわずかな旧臣を伴って、一頭の驢馬に召され、悄然として、冬空の田舎へ落ちて行かれた。

蜀また倣う

一

曹丕が大魏皇帝の位についたと伝え聞いて、蜀の成都にあって玄徳は、

「何たることだ!」と、悲憤して、日夜、世の逆しまを痛恨していた。

都を逐われた献帝は、その翌年、地方で薨去せられたという沙汰も聞えた。玄徳はさらに嘆き悲しんで、陰ながら祭をなし、孝愍皇帝と諡し奉って、深く喪に籠ったまま政務も見ない日が多かった。すべてを孔明に任せきって、近頃は飲食もまことにすすまない容子だった。

「困ったものではある」

内外の経策から蜀の前途にたいする憂いまで、孔明の胸には案じても案じきれないほどな問題が積っていた。

だが玄徳は六十一。彼はまだ四十一の若さであった。加うるに隠忍よく耐える人である。百忍自ラ憂イナシ、としていた。彼は彼みずから、

(こういう生れ性なのだ)と、苦労の中に独りなぐさめているふうだった。