Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さんごくし

三国志(七)

吉川 英治

Lisez 三国志(七) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N1. Touchez un mot pour le sens.

N1 · avancé · kanji et kana modernes · 371 916 caractères · 744 écrans

Aozora Bunko

王風羽扇

一

孔明の大軍は瀘水もうしろにして、さらに、前進をつづけていたが、幾十日も敵影を見なかった。

孟獲は、深く懲りたとみえる。蛮国の中心へ遠く退いて、入念に再起を計っていた。

蛮邦八境九十三甸の各洞長へ向って、彼は檄を飛ばし、使いを馳せ、かつ金銀や栄位を贈って、こう触れ廻した。

「孔明の大軍が攻めてきた。全南界を征伐して、この国に蜀都を建て俺たち土着の人間を殺しつくすと称えている。奴らは詐術に富み、文明の武器を持ち、相当手ごわいが幾千里を来て、気候や風土にも馴れないため、大半はへたばッている。恐れるには足らない。諸洞の軍勢が力を協せて叩きつぶせば、蜀帝も懲々して、二度と俺たちの国へ指もさすまい」

この飛檄は成功した。諸洞の蛮王の中には、芳醇な酒にも飽き、熟れたる果実や獣肉にも飽き、余りに事なき生活に体をもて余している連中もある。これらが蛮国王孟獲の打ち揚げた狼煙によって、久しぶりに大きな刺戟を得、諸邦から軍勢をひきつれて、続々と糾合に応じ、たちまち雲霞のごとき大軍団を成したのであった。

「ようし、これだけ集まれば――」

と、孟獲はすっかり喜悦して、

「ときに孔明は今、どこに陣しているか」