Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さんごくし

三国志(七)

吉川 英治

Lisez 三国志(七) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N1. Touchez un mot pour le sens.

N1 · avancé · kanji et kana modernes · 371 916 caractères · 744 écrans

Aozora Bunko

二

実は、そこに大酔して眠っている人間だが、いったいこれは何者ですかな」

法正は、その寝顔をのぞきこむと、手を打って、

「永年だ。これは、永年という愉快な男ですよ」と、いった。

その声に眼をさまして、永年はむくむくと起き出した。

そして顔を見合うと、

「なんだ、法正か」と、おたがいにまた、手をたたいて笑った。

※(「广+龍」、第3水準1-94-86)統は、呆っ気にとられて、

「親友か、おふたりは」と、たずねた。

「そうです」と、法正は誇るように肯定して、かつ紹介した。

「この人は、彭義、字を永年といい、蜀中の名士です。ところが、主君劉璋に直言を呈し、あまり強く諫めたため、官職を剥がれた上に、髪を短く切られ、奴の仲間へ落されてしまったのですよ。あはははは」

「わははは」

他人事みたいに、永年も一緒になって笑っている。

二

蜀に入る前は、蜀は弱しと聞いていた。国に人物なしという評も信じていた。ところが、案外である。士卒は強く、人材は多い。

真の国力は、その国に事が起ってみないと分らない。

※(「广+龍」、第3水準1-94-86)統はふとそんなことを感じながら、客の永年にあらためて礼をほどこし、また法正をも誘って、