Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さんごくし

三国志(七)

吉川 英治

Lisez 三国志(七) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N1. Touchez un mot pour le sens.

N1 · avancé · kanji et kana modernes · 371 916 caractères · 744 écrans

Aozora Bunko

すると、

「あの時、四方の山の間より、にわかに蜀の兵が起り、蜀の旗が無数に現れたので、おそらく伏兵であろうと思い、軍を収めたのです」

との返事なので、怒りのやりばもなくなってしまった。

それから、夏侯淵は固く守って、出ようともしない用心ぶりを示した。

黄忠は、おもむろに定軍山に迫り、法正としきりに軍議を重ねた。

きょうも、法正を伴って地形を調べていると、法正は遥かな山を指し示して、

「定軍山の西に、巍然として聳えた山がありましょう。あの山容を見ますと、四方みな嶮岨で、容易には上り得ないところと思います、もしあの山を攻め取れば、定軍山の敵陣は、一望にあり、配備、陣容は手にとるように知れましょう。さすれば、定軍山の攻略も易きことと存じます」

という。黄忠もこれを聴きながら、その山を仰げば、相当な高さの山で、頂上はいくぶん平らかに見え、頂上附近にわずかの兵が守っているらしいのが分る。

その夜二更、黄忠は兵を引いて、鉦を鳴らし、鼓を打ち、喊をつくって気勢をあげてこの山に攻め上った。

この山は、魏の副将杜襲が、数百の兵をもって守っていたが、突如蜀の大軍が攻め寄せると知って、戦を交えることもなく、逃げてしまった。