Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さんごくし

三国志(七)

吉川 英治

Lisez 三国志(七) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N1. Touchez un mot pour le sens.

N1 · avancé · kanji et kana modernes · 371 916 caractères · 744 écrans

Aozora Bunko

二

かねて申しつけておいた上流の一川。そこの堰を切って押し流せ」

「心得ました」

関平は、一隊をひきつれて、雨中をどこかへ駈けて行った。襄江の水上七里の地に、さらに岐れている一川があった。関羽は一ヵ月も前からそこに数百の部下と数千の土民を派して、ここの水を築堤で高く堰き止め、先頃からの雨水を襄野一面に蓄えていたのであった。

二

その日、于禁の本陣へ、督軍の将、成何が訪れていた。成何は先ほどから口を酸くして、

「いつ晴れるか知れないこの長雨です。万一、襄江の水がこれ以上増したら諸陣は水底に没してしまいましょう。一刻も早く、この口川を去ってほかへ陣所をお移しあるように」

とすすめていた。就中、成何が探ったところでは、蜀軍のほうでは営を高地に移して、しかも船や筏をおびただしく造らせている。これは何か敵方に考えがあってのことにちがいないから、わが魏軍も、こうしているべきでないという点を力説した。

「よろしい、よろしい。もう分っておる。足下はちと多弁でしつこすぎる」

于禁は苦りきって、無用な説を拒むような顔を示した。

「いくら降ったところで、襄江の流れが、この山を浸したような歴史はあるまい。