Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さんごくし

三国志(七)

吉川 英治

Lisez 三国志(七) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N1. Touchez un mot pour le sens.

N1 · avancé · kanji et kana modernes · 371 916 caractères · 744 écrans

Aozora Bunko

「これを子に届けて給われ、これをわが良人へ」と、使者に托した。

そしてなお口々にいうには、

「わしらはみな、呂蒙様のご仁政のおかげで、以前に増して温く着、病む者には薬を下され、難に遭った者は救っていただくなど、少しも心配のない暮しをしておりまするで、そのことも、伜や良人に伝えてくだされ」

使者は辛かった。耳をふさいで逃げたかった。

やがて蕭条たる曠野の中の野陣へ帰ってきて、関羽に、ありのままを告げると、関羽は長嘆久しゅうして、

「ああ、われはとうてい、呂蒙の遠謀には及ばない。今思うに、すべて呂蒙の遠い慮りであった。荊州の民をも、それまで帰服せしめてしまうとは、恐るべき人物……」

あとは口を閉じて何もいわなかった。ただ眼底の一涙がきらと光ったのみである。

野営は長く留まれない。大雨がくるとたちまち附近は沼となり河となる。このうえは玉砕主義をとって、荊州へ突き進もう。呂蒙と一戦を交えるも快である。

命令を出して、明日は野陣を払って立つときめた。ところが、夜が明けてみると、兵の大半はいつの間にか逃げ落ちてしまい、いよいよ残り少ない軍力となってしまった。

「ああしまった。