Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さんごくし

三国志(七)

吉川 英治

Lisez 三国志(七) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N1. Touchez un mot pour le sens.

N1 · avancé · kanji et kana modernes · 371 916 caractères · 744 écrans

Aozora Bunko

魚紋

一

「この機会に大軍を派せば、一鼓して成都も陥すことができるのではないか」

と虎視眈々、群臣に諮ったが、賈は、

「孔明がおりますよ」といわぬばかりに、その軽挙にはかたく反対した。

すると、曹丕の侍側から、ひとりつと起って、

「蜀を伐つは、まさに今にあり、今をおいて、いつその大事を期すべきか」

と、魏帝の言に力を添えた者がある。

「何ぴとか?」と、人々が見れば、河内温城の人、司馬懿、字は仲達だった。曹丕は、ひそかに、会心の面持で、

「司馬懿。その計は」と、流し目にたずねた。

仲達は一礼して、

「ただ中原に軍を起してみても、事容易には、お味方の有利とは参りますまい。さりながら五路の大軍をもって、孔明に、首尾相救うこと能わざらしめれば、なんぞ、蜀の嶮も、破り得ぬことがありましょう。まして今、玄徳亡く、遺孤劉禅をようやく立てたばかりの敵の情勢においてはです」

「五路とは、いかなる戦法か」

「まず、遼東へ使いをはせて、鮮卑国王へ金帛を送り、遼西の胡夷勢十万をかり催して、西平関へ進出させること。これ一路であります」

「うむ。第二路は」

「遠く、南蛮国へ密簡を送り、国王孟獲に、将来大利ある約束を与え、蛮兵十万を催促して、益州の永昌、越雋などへ働かせ、南方より蜀中を脅かさしめる――これ二路であります」