Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
みなもとよりとも
源頼朝
吉川 英治
Lisez 源頼朝 (みなもとよりとも) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 306 118 caractères · 613 écrans
――こいつが肉親の伯父面して、今も、一条朝成の館へ、時折、酒くさい息をして出入りしているだろうが」
「……あ。……ではあれが、常磐様を以前密訴した伯父でしょうか。よく遊びに見えていられる――金田鳥羽蔵正武という五十がらみの武者がありますが」
「元は、姓も名乗りもない牛飼だったが、主君の子と、肉親の姪とを束にして敵へ売りこみ、その功で厳めしげに、そんな名乗りを取っつけている奴なのさ。こいつが臭い。――前からわしはそう見ていたが、ひとつ、天狗の仲間入りする引出物に――また、てまえが二心ない源氏の氏子だという証拠をお見せする為に――その鳥羽蔵をかたづけてお見せしましょう」
「かたづけてとは?」
「ま。見ていて下さい。光厳さん、その後でまた、会いましょう。――と云っても、商用の都合でことしはもう来ないかも知れませんがね。……そしたら、来年また」
云うともう吉次の姿は闇の底へ――産寧坂から五条の窪のほうへ風のように立ち去っていた。
それは梅雨をすぎて、急に青葉の濃くなりだした六月初めの蒸暑い晩の出来事だった。
佐女牛小路から火事が出た。
その辺りは、七条坊門やら、塩小路、楊柳小路などの細かい人家が櫛比している所だったが、焼けたのは、六波羅勤めの侍屋敷一軒だった。