Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みなもとよりとも

源頼朝

吉川 英治

Lisez 源頼朝 (みなもとよりとも) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 306 118 caractères · 613 écrans

Aozora Bunko

――伊東入道の女八重姫に恋なされたかと思えば、亀の前に移り、北条殿の深窓へも文を通わされる。……何たる痴者。……傍目にすら、舌打ちが出る。……けれどまた、そうした毎日にも、普門品の読誦は欠かし給わず、日に百遍の念仏は怠らず、月々三島明神の参拝もお忘れなどあられた例はない」

「兄者人、行こうか」

つまらなそうに、盛綱は塵を払いながら、草から起ちかけた。――とたんに、彼は、何を見たか、携えている弓を立てて、がっきと、矢をつがえた。

定綱は、矢先を眺めながら、

「弟、何を射る?」

「…………」

盛綱は答えもしない。ひき絞った絃をぷつんと切って放った。――矢は、崖下の山寺を蔽っている木立の梢を通って、後に四、五葉ひらひら舞わせていた。

「――落ちた」

矢を負った鳥影が、山寺の裏あたりへ垂直に降がって行った。盛綱が駈け降りたので、どうせ帰り道ではあるし、定綱もやや遅れて、追って行った。

下の山寺は観音大悲を本尊とするので観音院とも、奈古谷寺とも称ばれている古刹だった。庫裡のわきに近頃建てたらしい一棟の僧舎がある。夕闇の底に、その新木の羽目板や屋根の白さが目に立っていた。