Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みなもとよりとも

源頼朝

吉川 英治

Lisez 源頼朝 (みなもとよりとも) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 306 118 caractères · 613 écrans

Aozora Bunko

五

――それらの事も弁えて物を申せよ。政子の吾ままや、お前たちの若い考えを、余り云い張られては困るのだ。よいか、わかったか」

五

語ろうとする前に、父にそう釘を打たれてしまうと、宗時は、何も云えなくなってしまった。

若い情熱と純潔をもって、ひそかに誇っている彼は、父の時政が、何をするにも――わが娘の結婚を考えるにさえ――すぐ閥族の勢力扶植へ持って行ったり、政策の具にしたがるのが、不快でならなかった。そしてその反動は、いつも妹への同情となった。

さっき、山木判官の人物を、俗才に長けた官僚臭の男――といったのは、多少、父へもあてつけて云ったのであるが、時政は、策の多い自己の性格が、自己の人格を少しでも下劣にしているなどとは、毛頭思ってもいないふうであった。

むしろ、そういう風に、心をくだいていることが、親の愛であるとしているかの如くに見えた。

「宗時。……口を噤んだまま、何を、気に入らぬ顔しておるか」

「でも、今のおことばは、もはや私が、何を申す余地もありませんから」

「然らば、わしが取結んだ縁談を、そちまでも、不承知というか」

「私が嫁ぐわけではありませんから、私に異存はあろう筈もございません。