Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みなもとよりとも

源頼朝

吉川 英治

Lisez 源頼朝 (みなもとよりとも) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 306 118 caractères · 613 écrans

Aozora Bunko

「あっ、殿ですか。――そのまま殿こそ早く岸を」

「乗れと申すに」

「いや、殿軍します。対岸の部落でお待ちください。それがしは陸路をまわります」

云い捨てると、義澄はもう敢然と、家の前の往来へ出て、近づく敵と斬りむすんでいた。

「義澄を討たすな」

と、頼朝のそばから、二人立ち、三人立ち、五人まで駈け上がって行くと、

「みんな来いっ」

と、頼朝まで、跳び上がって、遂に敵へ当り始めた。

敵は、六、七倍の人数だが、当ってみると、案外弱かった。いや、こっちの皮膚や精神が、伊豆でさんざん鍛えられて来ているので、そう思われたのかも知れなかった。

「追うな追うな。深入りすな」

五、六町先まで、追い崩して、頼朝は引っ返して来た。

「此家の百姓を宥ってやれ」

と、頼朝は、持合せの物など与えて、夜の明けないうち、小舟で沼を越えた。

翌日。

安西三郎景益は、頼朝が立ったと聞いて、近くの旅の途中から、にわかに道を更えて追いかけて来た。そして、

「行く先々、前夜のような狼藉者や、この際、何とか平家の恩賞にあずかろうと、慾にかかっている者も無数にある。軽忽なお旅は、危険極まるものでござる。